自分だけの散歩道

ただ何となく歩いていて落ち着く道、ふと立ち止まってみたくなる道。
もちろん皆さんは毎日イタリアのまちを歩いているわけではないが、雰囲気だけでもぜひ味わってもらいたい。
フィレンツェの中心地は平坦な地形をしているが、ヴェッキオ橋をピッティ宮殿に向かって渡ってすぐ左側に歩いていくと狭い坂道がある。
実はこの坂を登って行くとピイッティ宮殿の丘にそって作られているボボリー庭園の頂上に向かっている。坂が終わるとフィレンツェを一望できるフォルテ・デル・ヴェデーレにたどり着く。
坂を歩き始めるとさっきまでの観光客の波はいっさい消え、静かな家並みが続く。それまでの旅行中はなかなか気が付かなかったり、意識して見ていなかったものが不思議とよく見えてくるはず。木製の丈夫そうな家の門、きれいに花が咲いた鉢の置かれた窓、食事時であればどこからともなく美味しそうな匂い。そんな時こそ本当にイタリアにいるんだなあ、という実感がわいてくるもの。
美術館や博物館などと違って誰かの作品を見るのではなく、そこで生活している人の存在を感じられる。”こういう環境だからこそああいった芸術家や、作品が誕生したのかな”とだんだん気持ちもイタリアに入り込んでいくはず。
いがいにその国の人の生活を見るのは楽しいもの。たとえ家の中を見ることができなくても、外からでも生活観などは見ることができる。どれだけの好奇心を持っているかで見えてくるもの、感じることが変ってくる。
もし時間があったらちょっと
立ち止まってスケッチでも
住んでみたい家などを見ながら
ゆっくりと坂道を歩くのもいいもの


イタリアの特徴的な木製の重厚な門


好きな花を思いのまま窓に飾る。気取りがないのが新鮮に見える
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