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その名(ヴェッキオ=古い)のとおりフィレンツェで最も古く美しい橋。その歴史はローマ帝国の時代までさかのぼるが、木造であった橋は何度となく洪水や火災に襲われ再建、増築された。1345年、両側に家が並び、橋が両岸に接する地点にそれぞれ4つの塔が建てられ、3つの大きなアーチが下から橋を支える形になった。そして両岸の家はフィレンツェの商人達に賃貸された。その後16世紀にジョルジョ・ヴァザーリがメディチ家のために、ヴェッキオ宮殿とピッティー宮殿をつなぐ回廊を計画した。それはメディチ家の人物が外に出ず2つの建物を行き来できるようにと考えられた、橋の上を通る回廊というユニークな計画であった。そしてフェルディナンドが当時この橋で肉や野菜を扱うことは見栄えが悪くにおいがひどいとして、貴金属の工房を置くことにした。今では橋の両側にはびっしりと貴金属店が並んでいる。1966年にフィレンツェが大洪水に襲われた時も、6世紀以上フィレンツェを象徴としてきた橋は崩壊することはなかった。

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