|
シエナのドゥオーモは
12世紀半ばごろにロマネスク様式で建設が始まった。その後も何度も増改築が繰り返され、1311年から1340年に書け新ドゥオーモ建設計画が行われたが、経済的理由やペストの流行などで1357年に断念。そのまま古いドゥオーモの完成となった。
ファサードは下の部分は1284年から1296年にかけてのジョヴァンニ・ピザーノによる計画だが、ファサード全体は1376年から1382年にかけて完成された。
ジョヴァンニ・ピザーノによる部分を見ると、まず奥行きがある3つの扉があり、多くの壁がんや彫刻がさらにこの扉を飾ることにもより、まさに全体として非常に躍動感のある印象を与える。またそれぞれの扉の横にある柱も細かな作業がほどこされているのもわかる。それに対して後に作られた上部は全体的に動きを持っているが、凹凸感や陰影感にかけるため上下のバランスが崩れてしまっている。
建物の内部を見ると外が同様に白と黒の2色の大理石が使われている。
特に柱を見ると横じまで覆われているが、このことにより柱がたてに伸びていく印象を和らげ、また直角と半円が使われている柱の形がすぐにはわかりずらい感じにしている。
つまりここにはシエナ独特の建築様式が表現されている。フィレンツェのロマネスク様式の建築(例:洗礼堂)を見ると同じ様に2色の大理石を使っているが、シエナとは反対に形をより強調する方法がとられている。
形をはっきり見せるフィレンツェと形を和らげて見せるシエナということはゴシックの時代になっても見ることができる。
|