ヴァザーリの回廊





メディチ家コジモ1世の要望でジョルジョ・ヴァザーリが1565年3月から8月というわずか5ヶ月間で完成させた回廊。現在のウッフィツィ美術館とピッティ宮殿をヴェッキオ橋の上を通ってつないでいるが、当時は政治の機関(ウッフィツィ)とプライベートの住居(ピッティ)をつなぐ計画だった。この回廊が完成する前は今のヴェッキオ宮殿が彼らの住居だったため、ヴェッキオ宮殿、ウッフィツィ美術館、ピッティ宮殿と3つの建物がつながっているのを目にすることができる。このことによりメディチ家の人物達は外に出ることなく安全かつ安心して移動ができた。回廊の長さは約1キロにもおよぶ。
回廊が作られる際、ヴェッキオ橋にあった精肉業者等をどかし貴金属の工房が置かれた。
ピッティ宮殿に向かいヴェッキオ橋を越えてすぐサンタ・フェリチタ教会があるが、この教会内をこの回廊が通っているため、ミサの時メディチ家の人物達は民衆に見られることなくミサに参加できた。
現在回廊には多数の肖像画が展示されているが、1868年フィレンツェがイタリアの首都になった時、当時のヴィットリオ・エマヌエーレ国王が一般に公開するようになった。