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イタリアの治安どう?みんなこんな疑問を抱くのは当たり前でしょう。ちなみにどこの国でも同じような犯罪は存在します。通常の生活では全く問題ないでしょう。
では観光客にとってはどうでしょう?多少事情は変わりますがこちらも全く問題ありません。ただ日本で毎日決まった場所で決まったことをしているのとは違い、気を付けなければいけないことがあるわけです。日本人観光客が遭う被害は、貴重品(パスポート、財布等)の盗難です。もちろん危害を加えての盗難ではなく、後で気が付くことが多いものです。10年以上前にあったひったくりはまず聞きません。ごくまれに、郊外の周りに全く何もないホテルの前でひったくりに遭った、と聞くぐらいです。
現在の盗難のパターンはスリ、ジプシーによるもの、置き引きが最も多いでしょう。ただそれだけではなく、忘れ物が多いのも事実です。
ジプシーやスリによる盗難の被害は、日本人観光客と他国の観光客と比べて多いのでしょうか?残念ながらはっきり言って多いです。お金を持っているからではありません。一番楽に取れるからです。取る側もリスクが無いのが一番です。
それではジプシーやスリの被害はいつ、どんな時に起こると思いますか?
人がたくさんいるところです。誰かが被害に遭っても、誰一人気が付かない、もちろん盗まれた本人ですら気付きません。そして被害に遭った人はほぼ100%ツアーグループの1人です。他にも一緒に20人、30人いたのになぜ?と思われるでしょうが、集団でいるときの心理状態を考えればすぐわかります。前にも後ろにも横にも同じグループの人がいると、周りは知っている人だけ、そしてそこだけが日本になってしまっているのです。ツアーであってもフリータイムの時、個人で行動する時があるでしょう。でもその時2人で行動するとなればグループでいる時とは違って、自然と注意もするでしょう、多少緊張感もあるでしょう。被害に遭う確立はずっと低くなります。個人で旅行する場合は出発前から準備し注意しているので盗難などの被害には遭うのは比較的少ないものです。ただし油断は禁物です。
ここでは具体的に少し話をしてみましょう。
ジプシーはどこにいるのでしょう?イタリアの観光都市ならどこにでもいると思ってください。特に街の中でもっとも人が多い場所。有名な場所をいくつかあげると、フィレンツェはドゥオーモ周辺、ドゥオーモと駅を結ぶバスどおり。ピサは斜塔などの建物がある広場を囲む城壁の外、グループ専用のシャトルバスの城壁横のバスの発着場。ピサ中央駅からのバスが停まる斜塔横のバス停。ローマは地下鉄。
観光客いるところにはジプシー、スリは必ずいます。例えばジプシーは昔のように汚い格好で新聞紙を押し付けてくるのとは違います。一見普通の格好をしている子供です。小学生の高学年ぐらいの女の子に見えるでしょう。街中であれば地図をもっていることもあります。一見観光のようにも見えるし、ドゥオーモに並ぶ列にまぎれていてもだれも気が付きません。また外国人観光客に地図を見せながら道を尋ねるふりをしながら2人うちの1人が財布をバックから抜き取ったりします。最近はちょっと大き目のショルダーバックを持っている傾向にあります。たすきがけでバックを前に、そしてそのバックと自分の体の間に手を入れて取るのです。右手がバックの左側から出てきます。手の動きをショルダーバックで隠しているのです。取る側も色々研究しています。用心する側も取られないよにする工夫が必要です。
ジプシーに対する最終的な対処はどうすればいいでしょう?
バックをたすきがけにして前に持ってきて手をのせているから大丈夫とは思わないでください。ジプシーは身体をぴったりつけてきて財布などを取っていきます。2本の手で押さえていても相手の手は4本6本。つまり一生懸命バックを押さえている間に実は取られてしまうのです。方法はただ1つ。彼らのからだが自分にくっつかないようにしなければなりません。大声でどなったり、相手をたたく、はたく、とにかく相手の荷物や服をひっぱてでも自分の身体に近づけないよう、さわらせないようにするのです。
スリはどうでしょう?見た目はカメラやガイドブックを持って動いたりしています。もちろんわからないでしょう。でもスリでも見られたくないところがあります。視線です。たくさんの人がいるところでも視線だけは観光客とは全く違う場所を見ているからです。観光客のバック類を絶えず見ています。視線を隠す道具は野球帽などです。必要以上に深くかぶってるいるのに気が付けばきっと怪しいと思うでしょう。スリの動きはたいてい2,3人で、まず最初にとりやすそうな人、バックを探してから近づきます。見つかった時のため、取る役、取ったものを持って逃げる役をきめているのでしょう。そして2人で取る時はたいてい両側から挟んだ状態で行います。このときも個人の観光客よりグループの中の人を狙うことが多いです。グループでいる安心感からスキが生まれます。グループ以外の人間が1,2人いても、誰も全く気にしていない状況です。あるいは2,3人から写真を撮ってくれと頼まれて、撮った写真をすぐデジカメの画面で見て何やらいろいろ言ってくるパターンです。画面に映ったものを見せられながら、こうじゃなくて、ここをこうしてなどいい加減なことを言われてるその時は、自然に空に囲まれているのです。全く怪しまれずに近づけるテクニックです。こうなったら誰か1人が簡単にバックから財布を抜き取ることができてしまいます。そんな時は必ず相手の動きから目を離さないようにしてください。
では置き引きはいつ、どこで起きるでしょう?観光中バックを地面に置いて写真を撮っていたらバックがなくなっていることもあります。しかしここではそれ以上によくあるパターンを話しましょう。
ズバリ、一番多いのはホテルのロビーです。街の中心から離れている、あるいは郊外のグループ専用のようなホテルです。特に日本のツアーが泊まるホテルは決まっています。取る側もその情報を持っているのです。それとホテルの朝食会場です。個人客がほとんどのホテルではフロントも客を覚えていたり、フロントのスタッフの注意も行き届きます。逆にグループばかりのホテルでは出入りは自由です。外と全く変わりません。
ロビーはホテルに帰ってきたときにやっと1日の観光が終わりほっとするのと同時に、その日あったことを客同士話したり、買ったものを見せ合ったり、荷物のことにはいっさい気が回りません。20人、30人いても自分の荷物をちゃんと見ている人はほとんどいません。朝の出発の時は、ソファーに座り地図やガイドブックを見ながらその日の予定や、行きたいところ、買いたいものなどの話に夢中になってしまっています。またここでも誰も見ていないバックがあります。取るのも簡単で、取った後も特に郊外のホテルなど外に出てあっという間に逃げてしまいます。人がたくさんいてざわざわしているとなんとなく安心な気持ちになってしまいますが十分注意してください。
朝食会場もだいたい同じようなかんじです。バックを置きっぱなしにして、何かを取りにいってしまいます。またグループでの昼食などのレストランでも置き引きは起きます。グループ専用レストランではそれこそ戦場のようにあわただしく、1人1人にかまうことはできません。個人客を装いなんとなくレストランに入ってきてちょっとして出て行く。気が付くといすにかけていたバックがなくなっている、とういパターンです。
またちょっと大き目のお店で洋服などを試着する際も、常に荷物は見えるところにあるようにしてください。
周りに知っている人、家族友人、同じグループの人がいても、常に自分の荷物は自分で管理することが原則です。個人旅行でもツアーでも同じです。
それからもう1つホテルで起きる盗難を話します。これも決まって街の中心から離れている、あるいは郊外ホテルです。スーツ姿で一見ホテルのスタッフのように振舞う泥棒です。直接部屋をノックして何か話し始めます。聞く側はイタリア語にせよ英語にせよわからないので勝手に、こういうこと言ってるのかな、などと想像し始めてしまいます。部屋に入ってきてバスルームをチェックするふりをして、確認してくれ、あるいはちょっと見ていてくれなどと言って、そのすきに荷物を取られてしまいます。または部屋の外に出るような状況をつくりその間に、というパターンです。実はこんな盗難も簡単に防げます。まずドアを開ける前に確認する意味で、フロントに電話するから待っててくれ、と一言でも言うだけです。電話、フロント、レセプション、マネージャー、などの単語を言って、電話で確認することを相手にわからせるようにすればいいのです。ただそれだけであきらめます。もしそれができないなら、決して面倒だとは思わないで1階のフロントに一緒に行って話しをするようにしてください。もしツアーであれば添乗員に電話するから、でもかまいません。絶対に簡単に部屋に入れないようにしてください。特にグループ専用のホテルなどでは頼まない限りそう簡単に問題箇所を修理することはあまりありませんから。
新たな手口
最近では盗難と違った新たな手口で観光客から大金を巻き上げる手口があります。日本人観光客の被害もかなりあります。イタリアを旅行中、街中の路上で物を売っているのを目にするでしょう。もちろん全て違法行為です。特に気を付けなければいけないのが、アフリカ系、北アフリカ系の物売りです。路上でブランドのコピーバックを売るもの、絵画のポスターを売るものなどさまざまです。例えばそのポスターを普通の店で買うと2,3ユーロ程度です。しかし日本人には50ユーロぐらいで売りつけます。まさに脅して脅して最終的には金を払うまで離さないような手口です。そのしつこさは異常です。一度買ってしまうと仲間が次から次へとやってきます。まず、いっさいそういう連中にはかかわらないようにしてください。彼らの売っているものなど興味を持って見たりしてはいけません。逆に何か話しかけられてもいっさい答えないことです。ノーとも言わないようにするべきです。つまり彼らの存在全てを無視するのが被害に遭わない方法です。トーキョー?オオサカ?などと話しかけられ、うっかり連中の術中にはまってしまう日本人観光客もいます。これはローマのスペイン広場でミサンガを手につけられて50ユーロ出せと脅されたり、と結果はいつも同じです。とにかくかかわらない、寄って来てしつこい時はその場をすぐに立ち去る、どうしてもという時には近くのお店に逃げて事情を説明して警察を呼んでもらおう、というぐらい思うのがいいでしょう。また大声でポリス、ポリスと騒ぐのが一番早いと思います。ちなみに道端で物を買ったりすると買った側も罰金です。売った連中は走って逃げて、買った者がその場で警察にとがめられていることもあります。
盗難に遭ってしまう人は、貴重品の管理の方法、バックの持ち方がどうかというより、万が一盗難に遭った時にはどうしたらいいのかを全く考えていない人です。クレジットカードの止め方、盗難届の方法、盗難届を持って大使館、領事館に行きパスポートを再発給(土日、祝日を除き最低3日)してもらうことなどを理解しているか、です。
貴重品などの盗難に遭わないようにする方法はただ1つ、常に自己責任の意識です。 |
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